相模原市議選南区選挙区の当落が開披再点検で逆転した問題で、市選挙管理委員会は8日、検証チームを立ち上げ、原因究明のために調査を進めていることを明らかにした。
この日開かれた市議会本会議で、山岸一雄氏(自民党相模原)と岸浪孝志氏(民主・市民クラブ)の代表質問にそれぞれ答えた。
市選管事務局によると、検証チームは市選管が当落逆転を告示した5月25日に発足。南区選管と市選管で有効票と無効票の判定が違ったことや、新たに白票が発見された原因を南区の開票作業従事者から聞き取りなどを行い、調査している。調査終了時期は決めていないとしている。
答弁では、開票作業での再発防止策や開票マニュアルの見直しについて、「市と区が連携してしっかりとした対策を整えて、二度と起こらないように執行体制を構築する」と述べた。
開披再点検は、次点候補の大槻和弘氏(59)の異議申し出を受け実施。無効票1票が大槻氏の有効票となり、市選管は最下位当選だった小林丈人氏(43)と当落が逆転する決定を下した。