相模原市都市計画審議会(都計審)が28日開かれ、次期の第7回線引き全市見直しに関する提言案が全会一致で承認された。提言案では、非線引き都市計画区域の「津久井」(旧津久井町の一部)、「相模湖」(旧相模湖町全域と旧藤野町の一部)を一つに統合するのが適当とした。6月中をめどに、加山俊夫市長に答申する。
提言案では都市計画区域などの在り方について、線引きの必要性が低い津久井、相模湖の二つの都市計画区域を非線引きの一つの都市計画区域に統合。「一体的に整備、開発および保全を図るのが望ましい」とした。相模原都市計画区域(旧市と旧城山町)は現行通り線引き区域とし、二つの都市計画区域に分割する。
このほか、法改正で県から移譲されて政令市が策定することになった「都市計画区域の整備、開発及び保全の方針」(整開保)の基本的な考え方については「地域の活力と活気あるまちへ」「集約型都市構造への転換」「持続可能なまちづくり」など11項目を示した。
同様に決定権限が政令市へ移譲された、区域区分(線引き)の指定基準についても(1)市街化区域への編入(2)市街化調整区域への編入(3)市街化区域への編入を保留する場合-について考えをまとめた。
都計審は2013年10月、加山市長から線引き見直しについての諮問を受け、学識経験者でつくる小委員会が9回の調査・検討を重ねていた。
市都市計画課によると、答申後に線引き見直しの基本方針案をまとめ、パブリックコメントを経て基本方針を策定。16年度中に都市計画手続きを行う。