統一地方選の県議選で当選した県議105人の新たな任期が30日、始まった。初登庁して議員バッジを手にした新人29人は、当選の喜びをかみしめるとともに、県民の負託に応える決意を語り4年間のスタートを切った。
現職と新人各2人が2議席を争う激戦を制した自民党新人の新堀史明氏(横浜市南区)は、新堀豊彦元県議の長男。バッジを胸に「長年務めたサラリーマンの経験を生かし、県民と同じ目線で民意に応えられる政治家を目指したい」と意欲を語った。
民主党が守り続けてきた議席を死守した元衆院議員秘書の石川裕憲氏(川崎市麻生区)は「自民党に対抗し得る議席をこれからもしっかり守る」とした上で、「子育てや地域のことを聞いて回る徹底的な現場主義など、選挙で訴えたことを実践したい」と述べた。
元衆院議員秘書で、維新の党唯一の新人、古賀照基氏(横浜市緑区)は「まず県内を自分の足で歩き、皆さんの声を聞き、県政の課題をしっかり把握したい」とし、「党所属の国会議員、市議とも協力し、神奈川の発展のために頑張りたい」と語った。
議席ゼロから過去最多に並ぶ6人当選の躍進を果たした共産党の木佐木忠晶氏(同鶴見区)は、30歳で初当選した今期の最年少県議。「若者も高齢者も安心して暮らせるよう、行政や先輩議員と力を合わせ、県民のために党派を超えて取り組みたい」と強調した。
県議会唯一の議席を守った神奈川ネットの佐々木由美子氏(川崎市宮前区)は「地方政治は生活に密着し、大切なものだと分かっていただけるよう活動を進めたい」と抱負を述べた。
元綾瀬市議で、新人同士の一騎打ちを制した無所属の綱嶋洋一氏(綾瀬市)は「市内でただ一人の県議として、綾瀬の発展に尽くしたい」とし、「東名高速の綾瀬スマートIC供用開始に伴う周辺道路整備や市内産業の振興、そして厚木基地の騒音解消に積極的に取り組みたい」と語った。