12日に投開票された相模原市議選の南区選挙区で、0・661票差で落選した大槻和弘氏(59)が27日、票の再点検などを求めて、市選挙管理委員会に異議を申し出た。
異議申出書で大槻氏は、無効票と案分票の再確認をした上で、最下位当選者の小林丈人氏(43)の当選を無効とし、次点の大槻氏を当選とするよう求めている。
理由として、南区選挙区の開票事務に従事したという人から、大槻氏の有効票と判断されるべき票が(1)無効票と判断された(2)同姓の候補者と案分された-という連絡があったことを挙げている。会見した大槻氏は、「異議の申し出は、支援してくれた人、投票してくれた人への責任でもある」と話している。
市選管は同日、異議申出書を受理し、30日以内に棄却や認容などを決定する。その決定に不服がある場合は、県選管に審査の申し出をすることができる。
開票結果は最下位当選の小林氏が3304票だったのに対し、大槻氏が3303・339票で次点、溝渕誠之氏(91)が3303票と、当落線上に僅差で3候補者がいた。