神奈川新聞社が26日に実施した南足柄市長選の出口調査によると、再選した加藤修平氏は推薦を受けた自民支持層の6割を固めたほか、民主支持層にも浸透。現職の強みを生かし、鎌田雅博氏を振り切った。
加藤氏は財政健全化などの実績を強調し、自民支持層の60・9%、民主支持層からは56・3%を獲得した。地域別では市北部や東部を中心に支持を広げた。
鎌田氏は現市政が進める道の駅整備などを批判。共産支持層の70・4%を取り込んだ。地域別では市心部の一部で支持を得たものの、及ばなかった。無党派層や維新支持層は両氏の支持が拮抗(きっこう)し、公明支持層も大きな差はなかった。
投票で重視した基準は34%が「公約や政策」と回答した。具体的な課題では子育て支援(33・4%)が最も多く、交通インフラ(23・3%)、道の駅(10・5%)と続いた。
加藤市政の1期目については42・7%が「評価する」としたものの、「分からない」も31・1%に上った。
調査はあらかじめ選んだ投票所10カ所で午前7時から午後6時まで実施。投票を終えた有権者524人から有効回答を得た。