相模原市がまとめた2015年度の給食費未納額は82万1692円で、未納率は0・05%だった。口座引き落としの集金方法にしている学校の未納率は0・16%で、現金集金の学校(0・04%)に比べて未納率が高かった。市は口座引き落としにすると保護者の関心が薄れ、残金不足となる懸念があるとみている。
19日の市議会一般質問で小田貴久氏(民進・市民)に加山俊夫市長らが答えた。給食費は指定日に現金で集金する方法と口座引き落としにする方法の2種類。市内の小学校72校のうち、現金集金は62校。残りの10校は口座引き落としとなっている。
現金収集は未納率が低い一方、紛失など安全上の課題や教育現場に事務処理の負担が生じる。一方、引き落としでは残高不足になるケースもあり、集金方法ごとの利点と課題点が議論された。
市学校保健課によると、学校ごとに保護者から徴収する現状の私会計から、市が保護者から直接徴収する公会計に変更すると透明化や安全性の確保、保護者や学校の負担軽減が図られる。一方、独自献立にする裁量や地元業者からの食材調達が難しくなるなど課題も多いという。
市は今後、他の都市の状況などを調べ、学校給食運営協議会で研究していく。