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ネット選挙活動、模索中 演説生中継、SNS報告…

政治・行政 | 神奈川新聞 | 2015年4月23日(木) 03:00

街頭演説の様子をスマートフォンで撮影し、その場でフェイスブックに投稿する選挙スタッフ=葉山町
街頭演説の様子をスマートフォンで撮影し、その場でフェイスブックに投稿する選挙スタッフ=葉山町

 インターネットを使った選挙運動の解禁後、初めての統一地方選が最終盤を迎え、多くの候補が政策や情報の発信に工夫を凝らしている。演説の生中継やソーシャル・ネットワーキング・サービス(SNS)を駆使した活動報告など、1票につなげるための“仕掛け”はさまざま。ネット空間を飛び交う情報は、限られた地域の有権者にも響くのか-。多彩なネット選挙の現場を追った。



 統一選で最後の告示日となった21日、葉山町議選に出馬した新人(40)は、初日の選挙活動の様子を交流サイト「フェイスブック」に10回投稿した。

 立候補の届け出を済ませ、ファミリーレストランで打ち合わせ。自転車で移動して街頭演説し、昼にはうどん店に立ち寄り、夕食は牛丼。演説の動画もある。その日の活動ぶりが数時間おきに公開されていく。

 同行スタッフがスマートフォンで候補者の「今」を切り取り、メッセージを添えて投稿。本人が書き込む感想には70人以上が「いいね」と賛同し、知人を通じて活動内容が広がっていく。

 この新人は言う。「ネットでつながっている人は350人。多くが地元葉山の人で、知人の知人にも思いが伝わる。地域の人にピンポイントで思いが届く効果があり、知名度アップに向けたネットの役割は地方選でも大きい」

 ただ政策の投稿には「いいね」が少ないのが実情といい、「政策で評価されなければ、票には結びつかない」と街頭で訴え続ける。



 小田原市議選に名乗りを上げた現職(49)もフェイスブックを活用する一人。22日は、名前を連呼する選挙カーが通過する駅前で「静かなのがいい」と声を掛けられ、「どうぞよろしくお願いします」と言うと、「小田原市民じゃない」と切り返された一コマを投稿。思わず言葉を失う候補の様子に120人以上が「いいね」と賛同した。

 登録者は700人に上る。15年前からほぼ毎日更新している自身のホームページでは政治資金の支出額を公開し、教育の充実といった政策も載せる。選挙中は「裏事情もつづっていく」つもりだが、「(有権者の)反応はほとんどなく、ネットをきっかけに支持者が広がったという実感はない」と話す。



 ネットで演説を生中継しているのは、横須賀市議選に立候補した現職(41)。12年間ほぼ毎日ブログを更新し、政策や街の問題点、解決策の提言、政務活動費も公開してきた。

 ネット活用の理由は「精神疾患や不登校・ひきこもりの状態、障害のため外出できない、病院や施設に入所しているなど、情報にアクセスしづらい方々にも情報を届けるため」という。

 だが、ネット選挙が選挙そのものを変える影響力があるとは考えていない。「道具はただの道具。政策の中身こそが本当に重要」



 多くの候補が工夫を凝らしてネット配信する情報は、投票する際の参考になっているのか-。2013年10月の川崎市長選で総務省が川崎市民750人を対象に調べたところ、「参考になった」「多少は参考になった」という回答は計16・5%。明るい選挙推進協会による前回統一選の調査では、「街頭演説」を参考にしたのは7・6%、「候補者名の連呼」は3・2%。調査は異なるが、ネット選挙が従来型の選挙運動よりも効果があるとの見方もできそうだ。

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