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神奈川県議会が閉会 5県議が引退

政治・行政 | 神奈川新聞 | 2015年3月14日(土) 03:00

 4年間の任期の最後となる県議会第1回定例会が13日に閉会した。今期限りで引退する議員5人に議員活動を終える上で去来する思いを聞いた。

 4期目で現在議長を務める自民党の向笠茂幸さん(67)=足柄下郡=は「町議時代は地域の発展に、県議になって『東高西低』とされる県土の不均衡を是正しようと、県西部の発展に努めてきた」と議員活動を振り返った。

 県議会の政務活動費に関して議長の立場で運用改善を主導。「今後も見直すべきところは見直すことが大切だと思う」と語った。

 通算6期の民主党の豊島輝慶さん(71)=小田原市=は「同僚や先輩のおかげで楽しい議員生活だった」と笑顔をみせた。河村勝衆院議員の公設秘書時代から数えて50年間、政治の世界に身を置いた。引退後は防災の啓発活動を地域で続け、「危機管理士の資格も取りたい」と語った。

 5期20年を務めた県政会の笠間茂治さん(65)=綾瀬市=は「綾瀬は1人区。いろいろな人の意見を幅広く聴くよう心がけてきた」と振り返った。地元商工会青年部時代、都市基盤整備の必要性を感じて県議会を目指し、県道の開通促進や地域産業の活性化に尽力。「政治から身を引くが、今後も地域のために尽くしたい」と力を込めた。

 県政会の飯田誠さん(79)=高座郡=は「いつも地域の活性化を考えてきた議員生活だった」と語った。寒川町議と県議をそれぞれ4期。平塚市と寒川町を橋で結び新幹線新駅誘致を目指す「ツインシティ計画」の推進にこだわってきた。「これからのまちづくりを後進に託したい」と期待を込めた。

 1期目の維新の党の城田学さん(44)=横浜市緑区=は「一身上の都合」を理由に政界から離れる。

◇予算案など可決し閉会

 県議会第1回定例会は13日、本会議を開き、総額1兆9495億円に上る2015年度一般会計当初予算案など計107議案を可決し、閉会した。

 国の「地方創生交付金」を活用する事業などを盛り込み計70億2344万円を増額する14年度一般会計2月補正予算案、危険ドラッグを独自に規制する県薬物濫用防止条例案なども可決した。

 15年度一般会計予算案については、県緊急財政対策による知事給与や議員報酬の減額が14年度で終わり予算増となることなどを理由に、県友会、維新の党、立政会の3会派が反対した。

 また、川崎市立中学1年の男子生徒が殺害された事件を受けて議員提案された「神奈川のすべての青少年の命と未来を守るための決議」案など計7件の決議・意見書を可決した。

【神奈川新聞】

 
 

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