「アフリカへの開発支援を行う仏政府機関『CVT-Sud』とのMOU(覚書)締結で、本県のライフサイエンス産業のアフリカへの展開も期待できる」
2014年10月21日の定例記者会見。神奈川県知事の黒岩祐治は、3日前に帰国した欧州訪問の成果に胸を張った。

黒岩が、最先端の医療・健康産業の創出を目指す「ヘルスケア・ニューフロンティア」を進める上で重視してきた「知事外交」。県民に健康活動を促す「未病」は「ME-BYO」と変換。早くから「米国、アジアと来て、次は欧州だ」と言い、頭の中で世界戦略を描いてきた。
政府機関や州、大学のトップと会い、医療分野などで協力するMOUを重ねてきた。その数は、県が主導する一般社団法人「ライフイノベーション国際協働センター」分も含め、担当局関係で10に上る。
新産業創出に向けて県内発の最先端の薬・医療機器を諸外国に売り込むと同…