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【照明灯】プロパガンダ

政治・行政 | 神奈川新聞 | 2015年2月22日(日) 09:57

フランスの歴史学者アンヌ・モレリの「戦争プロパガンダ 10の法則」(草思社文庫)を読むと、聞こえのいい言葉や反論しにくい主張には、よくよく用心せねばと考えさせられる▼イギリスのアーサー・ポンソンビー卿が第1次大戦についてまとめた「戦時の嘘」にある戦争プロパガンダの基本的な法則が、第2次大戦や太平洋戦争、ユーゴスラビア空爆、湾岸戦争でも繰り返されていることをモレリは調べ上げている▼法則は(1)われわれは戦争をしたくはない(2)しかし敵側が一方的に戦争を望んだ(3)敵の指導者は悪魔のような人間だ-と続き、(8)芸術家や知識人も正義の戦いを支持している(9)われわれの大義は神聖なものである(10)この正義に疑問を投げ掛けるものは裏切り者である-と締めくくる▼安倍晋三首相は2年前からにわかに「積極的平和主義」という言葉を旗印に掲げ始めた。「平和」を名目に政権が進めてきたのは武器輸出三原則の見直し、特定秘密保護法制定、集団的自衛権の行使容認だ▼「平和」を唱えつつ軍事への傾斜を強める現状は「法則(1)」の状況と似ていないか。過激派組織「イスラム国」による邦人人質事件後の世の言説は「法則(2)」「法則(3)」になっていないか。モレリは言う。まずは疑うことだと。

【神奈川新聞】

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