逗子市は2015年度、「人口減少・少子高齢化克服」をテーマに、小児医療費助成対象を小学6年生まで引き上げるなどの対策を積極展開する。関連経費を盛り込んだ15年度一般会計当初予算案などを、25日開会の市議会第1回定例会に提案する。
これまで小児医療費の助成対象上限は小学3年生までだったが、国の交付金を活用、10月から6年生まで引き上げる。16年度以降、交付金が終了した場合も市費で継続する。
隣接する葉山町は小6まで所得制限を撤廃する方針。厚木市や海老名市では中3まで所得制限なしで助成を受けられる。
若い世代の呼び込みへ各自治体が子育て支援策で競い合う現状について、平井竜一市長は「豊かな自然、都心へのアクセスなど、逗子ならではのアドバンテージがある。子育て施策もかなり充実させてきた」と強調。3期目の重要政策の一つに据えるシティープロモーションに力を入れることで、「子育てをはじめ、まちの魅力を市内外に発信する」と力を込めた。
【神奈川新聞】