川崎市は、市への愛着や誇りを高め、地域の魅力を市内外に伝えるための「シティプロモーション戦略プラン」案をまとめた。2015年度は市の多彩な魅力をひと言で表現する「ブランドメッセージ」の設定を目指す。2月23日まで、案に対する市民意見を募集している。
プラン案で掲げた目標は、▽市民の「川崎への愛着・誇り(シビックプライド)」の醸成▽川崎の対外的な認知度やイメージの向上-の二つ。自分の住むまちに愛着を持つことで、主体的に地域に関わる市民が増え、地域活性化につながるとしている。対外的イメージの向上で、市に対する市民の自信や誇りが高まり、さらなる愛着への好循環を生み出すとしている。
ブランドメッセージは、企業で言う「お口の恋人」(ロッテ)などに倣い、市の魅力や考え方、将来的な在り方といった方向性をひと言で表現する。これまで「音楽のまち」「スポーツのまち」といった取り組みを進めてきたが、統一感のある情報発信や市全体のイメージを市内外に定着させるために活用していく。
このほか、受け手を意識した情報や統一感のある情報の発信などコミュニケーション戦略も整理した。
市は2005年に「シティセールス戦略プラン」を策定し、市のイメージアップや魅力創出に取り組んできた。新たなプラン案はこれまでの成果を生かして、さらなる都市ブランド力の強化を図る。
プラン案は市ホームページや各区役所などで閲覧でき、市民意見は電子メールやファクス、郵送などで受け付ける。問い合わせは市シティセールス・広報室電話044(200)2473。
【神奈川新聞】