海江田万里代表が落選し、後継代表の選出が急がれる民主党。与党圧勝を許したことを踏まえ、同党の県内選出議員からは、反転攻勢のため発信力の高い新代表が望ましいとの声が上がった。
衆院16区で勝利した後藤祐一氏は「安倍政権のブレーキ役を担ってくれ、というのが私を押し上げた有権者の思い。新代表には、党の政策を分かりやすく発信し、政権と対峙(たいじ)する資質が求められる」と語った。具体的には、野党再編に積極的で、党内で行動を共にする細野豪志元幹事長を挙げた。
牧山弘恵氏は、来春に迫る統一地方選での勝利が重要とし、「政権を担った党の実績を正当に訴えることのできる発信力の高い人材を選びたい」と述べた。
金子洋一県連代表は2012年の衆院選大敗後、党再建の先頭に立った海江田氏について「発信力が足りないという人がいるが、自分を殺して火中のクリを拾われた方」と評価。新代表の選出に関し、「国会議員だけでなく、党員やサポーターの意見を吸い上げるプロセスが必要」と指摘した。
これに対し、野党勢力の結集を目指す維新の党の江田憲司共同代表は「巨大与党の強権的な国会運営は一緒になって阻止しないといけない。野党第1党として早急に体制を立て直してほしい」と要望。政界再編に向け、新たな動きを模索する無所属の浅尾慶一郎氏は「1強多弱を打破する気概を持った、再編志向のリーダーに登場してもらいたい」と述べた。
【神奈川新聞】