神奈川新聞社と共同通信社が14日、県内投票所で実施した出口調査の結果によると、自民党は小選挙区で49・0%の支持を集めて大勝につなげた。自民支持層の8割超を固めており、前回(2012年12月)の41・6%を大きく上回り、民主党(15・9%)の3倍を超えた。維新の党は12・6%、共産党は12・3%だった。
比例代表でも自民は37・4%でトップ。維新と民主が16・6%で並び、共産11・5%、公明党9・6%が続いた。支持政党は男女別でも年代別でも、自民が幅広く支持を集めており、70歳以上では47・0%と高かった。
「支持政党なし」と答えた無党派層は前回から1・4ポイント増の23・4%に上った。このうち小選挙区で自民に投票した人は33・5%で、前回の31・5%から上積みされた。自民の有力候補が地盤を固める選挙区などで野党が候補を絞り込み、前回23・7%を獲得したみんなの党が解党する中で、自民が無党派層の受け皿となった格好だ。候補を大幅に減らした民主は前回から3・5ポイント減の19・5%だった。
比例では維新が無党派層の支持を最も多く集めて22・8%。ただ、自民22・7%、民主20・0%が肉薄するなど無党派層の投票先は分散しており、大きな「風」が吹かなかったことを示した。そうした中で、前回6・8%だった共産が17・6%と大幅に支持を伸ばし躍進につなげた。
「第2次安倍政権の施策を評価するか」との問いに対しては「評価する」(51・0%)が「評価しない」(43・8%)を上回った。支持政党別では「評価する」は自民が83・3%、公明が62・9%と高く、野党は維新34・0%、民主18・8%、共産9・6%だった。
【神奈川新聞】