1. ホーム
  2. ニュース
  3. 政治・行政
  4. 風なき圧勝(1)自民、盤石の攻め 菅氏「圧勝」への執念

かながわ衆院選2014
風なき圧勝(1)自民、盤石の攻め 菅氏「圧勝」への執念

政治・行政 | 神奈川新聞 | 2014年12月15日(月) 03:00

テレビ番組に出演後、記者に囲まれ談笑する菅官房長官=14日午後10時すぎ、東京都内
テレビ番組に出演後、記者に囲まれ談笑する菅官房長官=14日午後10時すぎ、東京都内

師走の短期決戦に有権者の関心が高まらない中、県内の18小選挙区でも安定した戦いを進めたのは自民党だった。一方で民主党は2選挙区で勝利したものの、野党は軒並み苦戦を強いられた。

「国民の皆さんから大きな信任を得た。景気回復への期待の表れだと思う」。7回目の当選を果たした2区の菅義偉官房長官は14日午後10時すぎ、都内で取材に応え、疲れを感じさせない表情で選挙戦を振り返った。

記者から今後の政権運営を問われると、「自民党は野党を経験して変わった。国民の皆さんと呼吸を合わせながら丁寧に一つずつ前に進めていく」。圧倒的な勝利の重みをかみしめるように表情を引き締めた。

「大義なき解散」-。11月21日に衆院を解散した安倍晋三首相は、党内外から批判を浴びせられた。あまりの唐突さに自民支持者でさえ困惑した。だが、結果は戦術勝ちだったことを如実に物語っている。早期解散の好機を探る首相の心中を察知し、それを支えた一人が、首相の盟友である菅氏だったとされる。

解散風が吹き始める前の10月。菅氏は全国小選挙区で民主党の擁立状況などさまざまな情報を集めていた。各種世論調査での同党支持率にも強い関心を示していた。

見えてきたのは、遅々として進まない候補者擁立作業と民主の政党支持率の低迷。この時期、安倍政権にとっては最重要課題となる消費税率10%引き上げの判断を迫られていた。

菅氏は確信していた。「もし、首相が消費増税延期やアベノミクスの信を問うために、伝家の宝刀を抜いても勝てる」。民主が擁立し切れず空白区が増えれば、比例代表は有利になるとも認識していた。

一方、野党は前回2012年衆院選の反省から乱立による共倒れを避けようと、候補者一本化の調整を急ピッチで進めていた。菅氏はこの動きについても周囲に漏らしていた。「政策のすり合わせもない、総選挙のためだけの調整は有権者の支持は得られない」

今回の選挙で民主は神奈川で半数の選挙区しか候補者を擁立できず、急ごしらえの野党一本化調整も奏功しなかった。比例票も勢いを欠いた。読みはずばり的中した。

菅氏には「必ず圧勝を」との固い決意があった。09年衆院選。当時の麻生太郎首相が任期満了に近い時期に解散・総選挙を決断したが、大敗し民主に政権を譲り渡した。「追い込まれた形の後手後手の戦いだった」と党内で不満が噴出、自民の選対責任者の一人として、菅氏も厳しい批判にさらされた。

自民は2年前の衆院選で政権を奪回した。菅氏は内閣の要である官房長官として、今回の戦いに誰よりも執念を燃やした。「先手必勝」を期し、アベノミクスの信を問う戦いを決断した安倍首相を女房役として支え、全国を応援に駆け回った。

地元に戻った9日、横浜市港南区で開かれた個人演説会。これまで戦った横浜市議選2回、衆院選6回では使わなかった言葉を9回目の選挙で初めて発した。

「今回は圧倒的に勝たせてください」。何度も繰り返した「圧倒的」という言葉。歴史的な大勝を目指した菅氏の強い思いが込められていた。

前回に続き安倍・自民党に圧倒的な議席をもたらした今回の衆院選。県内の戦いを検証し、今後の県政界を展望する。

【神奈川新聞】

衆院選に関するその他のニュース

政治・行政に関するその他のニュース

PR
PR
PR

[[ item.field_textarea_subtitle ]][[item.title]]

アクセスランキング