5期目の当選を決めた維新共同代表の江田憲司氏(58)は、横浜市青葉区の事務所で支援者らと喜びを分かち合った。安定した戦いに「私は本当に幸せ者だ」と感謝。すぐに党の開票センターが置かれた東京都内のホテルに向かった。
「筋金入り」の政界再編論者。自民に対抗できる野党勢力の結集にまい進してきた。みんなの党を離れ、結いの党を旗揚げ。さらに橋下徹大阪市長率いる日本維新の会と合流し、野党第2党の党首として臨んだ師走の決戦だった。
東日本を中心に、同志の応援のため15都県を駆け巡り、自民1強に警鐘を鳴らし続けた。自らは比例選への重複立候補を辞退し、地元にもほとんど入らない背水の陣を敷いた。
自公の圧勝で、党勢拡大にはつながらなかった。「9月に結党したばかりで、国民に党政策が浸透する前に解散を打たれた」と指摘。他の野党との候補者調整に関しても「国民の信用に足るだけの選択肢にならなかった」とし、「基本政策を一致させ、自民党に代わり得ると国民に認知される大きな固まりをつくるしかない」と語った。
【神奈川新聞】