1. ホーム
  2. ニュース
  3. 政治・行政
  4. 【照明灯】秘密保護法

【照明灯】秘密保護法

政治・行政 | 神奈川新聞 | 2014年12月9日(火) 11:00

1911(明治44)年春、社会主義者・堺利彦は旅に出た。大逆事件で死刑となった幸徳秋水らの遺族を慰問する目的だった。「最も注意を要する人物」を刑事が尾行した▼明治天皇暗殺計画を企てたとして秋水らが逮捕された同事件の裁判は非公開で行われ、死刑判決を受けた24人中12人が刑場の露と消えた。別の事件で収監中だった堺は連座を免れたものの、社会主義運動の「冬の時代」に直面することになる▼廃止を求める国民の反対集会が開かれる中で、特定秘密保護法があす施行される。大逆事件から100年余り。思想弾圧が強まり、監視や密告が横行した冬の時代の再来を懸念する声もある。はたして杞憂といえるか▼政府が恣意的に膨大な範囲の秘密指定を行う恐れを拭えない。不都合な情報が出されなくなれば民主主義が根本から揺らぐ。政府が保有する情報は税金で集めたのだから、本来国民のものだとの指摘もある▼反対論を受け、政府原案になかった「国民の知る権利の保障に資する報道又は取材の自由に十分に配慮しなければならない」という規定が盛り込まれた。だが、その修正が逆に、知る権利や取材の自由を侵害する危険を浮き彫りにしてはいないか。監視社会を招かないための監視が不可欠だ。

【神奈川新聞】

秘密保護法に関するその他のニュース

政治・行政に関するその他のニュース

PR
PR
PR

[[ item.field_textarea_subtitle ]][[item.title]]

アクセスランキング