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14神奈川衆院選:自民圧勝予測、有権者は戸惑い

政治・行政 | 神奈川新聞 | 2014年12月8日(月) 03:00

報道各社による衆院選の情勢分析で自民党が議席を伸ばすとの予測が相次ぎ、有権者から戸惑いの声が上がっている。陣営でさえ「風」を感じていないのに、公示前勢力を上回る300議席を獲得するどころか、定数(475)の3分の2以上となる320議席に達するとの見立てすらある。支持者からも「すべてを信任しているわけではないのに」と不安が漏れる。民意はどこへ向かい、何を示しているのか。

「野党はまとまっていないし、何をしたいのか分からない。だから自民に投票しようと思うが、これほど偏った予測になるとは」。藤沢市の男性会社員(46)は「消去法」で支持する自民の圧勝予測に困惑する。

前々回の2009年は民主、前回12年は自民に託した。そして今回。「景気回復の実感はない」ものの、「アベノミクスは途中だというので」と今後の波及効果への期待を1票に込める。だが予測を受けて「衆院だけとはいえ、憲法改正が単独で発議できる状況は危険。有権者としてはその辺のバランスを考えて投票しないといけないのかな」と迷い始めた。

南足柄市の男性農家(62)も無党派の一人。やはり前々回は民主への政権交代に期待し、その迷走に裏切られた前回は自民に安定を求めた。

でも今回は「TPP(環太平洋連携協定)が不安だ。農家にとってはいいことなんてない」と固く思う。「だから自民には入れないと言いたいが、農業に関して他の党は明確な政策を掲げていない。口ではいいことを言っても官僚とうまく付き合えない野党には期待できない。それは民主党政権時代に証明されてしまった」

その苦い記憶から「渋々自民を支持するしかない」が、ジレンマはある。「改憲が可能になれば、踏み切るのだろう。それを考えると、どこを支持したらいいか分からない。投票に行かないということも選択肢」と悩む日々だ。

長く自民を支持してきた横浜市の商店主(64)も迷いながら自民に入れるつもりだが、思いは複雑だ。「下がりっぱなしだった景気がアベノミクスによって上向きになる期待が出てきた」ことは評価するものの、「商店街にまで影響は及んでいない。客足は減り、量販店との競争も厳しい。大企業ばかりがもうかり、われわれとの格差が拡大している」と感じているからだ。「その意味では、今回の選挙はアベノミクスの失敗が見えてこない絶好のタイミングなのかもしれない」

その戦略が奏功しそうな情勢に疑問も覚える。「集団的自衛権とか特定秘密保護法とか、おかしいという思いはある。憲法9条を変えて戦争ができる国になるのも反対。だから圧勝したとしても、すべて信任されたと思ってほしくない。他に選択肢がないというだけで、熱心に支持しているわけじゃないんだ」

変化を期待して前々回は民主に投じた川崎市高津区の主婦(45)は、前回に引き続き今回も投票には行かないつもりだ。「無責任だとは思うけれど、1票入れたところで何も変わらない。消費税は上がってほしくないし、アベノミクスの恩恵もない。何となく住みにくくなっているとは思うけれど」

自民候補の一人はこうした冷めた空気を肌で感じている。「街頭に人が集まらないし、盛り上がっていない。あんな予測が出てしまったから、なおさらなのだろう」

【神奈川新聞】

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