他にはない神奈川のニュースを!神奈川新聞 カナロコ

  1. ホーム
  2. ニュース
  3. 政治・行政
  4. 14神奈川衆院選:みんなの党、きょう解党 地方議員どこへ?

14神奈川衆院選:みんなの党、きょう解党 地方議員どこへ?

政治・行政 | 神奈川新聞 | 2014年11月28日(金) 03:00

みんなの党をめぐる経過
みんなの党をめぐる経過

みんなの党が28日に解党し、5年余りの歴史に終止符を打つ。「党発祥の地」とされ全国有数の議員を擁する神奈川では多くの地方議会に根を張ってきたが、党の存続をめぐる議論に地方議員は最後まで関われなかった。国会議員が進路を決める一方、足腰を支えてきた地方議員は間近に迫る衆院選での立ち位置や、来春に控える統一地方選に向けた身の振り方を探っている。自民、民主の二大政党に対抗する「第三極」の一角が消えたことへの当惑は深い。

「破産説明会のようだった」

党県総支部が横浜市内で20日に開いた会合。出席した平野和之横浜市議はこう振り返る。約30人の地方議員を前に、浅尾慶一郎代表や中西健治政調会長(参院神奈川選挙区)が解党の経緯を説明。だが、出席者からは「経緯は理解するが、納得はできない」(横山勇太朗横浜市議)といった声が相次いだ。

解党を決めた19日の両院議員総会も党存続を訴える地方議員らが国会に押し寄せ、大荒れに。内紛を収拾できない執行部が解党論に傾く一方、地方議員は蚊帳の外に置かれたままだった。

「誰と組むかの前に何をやるか」(渡辺喜美前代表)と繰り返してきた党は結局、誰と組むかの対立を乗り越えられず「雲散霧消」(水野賢一幹事長)の道をたどった。みんなを離れ、維新の党に所属する県内の国会議員は、古巣の末路につぶやく。「渡辺代表、江田幹事長、浅尾政調会長の三役で回っていた党。どこかが崩れれば、こうなるのは必然だった」

解党決定後、国会議員は次々に進路を決めている。山内康一国対委員長らは民主党入り。浅尾代表や渡辺前代表は新党設立を断念し、無所属での出馬を固めた。松沢成文参院議員は次世代の党に入党する。

だが統一地方選を控える地方議員は、難しい立場に置かれたままだ。

「浅尾代表が選挙後にみんなの党の政策や理念を継承する新党をつくるなら一緒に参画する。でも、既存政党に入党するとなったときは支持者と相談して決めたい」。浅尾氏の地盤、横浜市栄区選出の楠梨恵子県議は苦しい胸の内を明かす。

すでに離党届を出している芳賀洋治県議は「地域の意見を反映した政治をつくる際に、特定の党に属す必要はない」と決意を新たにする一方、「無所属になれば活動は制約される。支持者にも申し訳ない」(友田宗也藤沢市議)との声も。

第三極にこだわる声も根強い。山本光宏大和市議は「党の理念は残る。総選挙後に仲間と相談して、統一地方選をどう戦うか考えたい」と述べ、第三極にこだわる意向を示した。

県総支部幹事長として党を支えてきた塩坂源一郎県議は、こう話す。「4度の国政選挙で多くの支持をいただいた。その中で党をなくすのは、まだ納得いかない。浅尾代表には、有権者に選択肢を示せるようお願いしたい。その際には、地方議員の意見を聞いてくれる政党にしてほしい」

【神奈川新聞】

 
 

維新の党に関するその他のニュース

政治・行政に関するその他のニュース

PR
PR
PR

[[ item.field_textarea_subtitle ]][[item.title]]

アクセスランキング