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【照明灯】地方のかたち

政治・行政 | 神奈川新聞 | 2014年11月26日(水) 10:45

3年前、「大阪都構想」を掲げ当選した大阪市の橋下徹市長の総選挙出馬が一時取りざたされた。お膝元で構想実現が行き詰まり、国政での起死回生を模索したのか▼都構想には賛否があるが、「地方制度のあり方が脚光を浴びた」と、県内政令市のある首長は問題提起自体は評価していた。今回の総選挙の争点で、地方制度改革は消費税再増税延期とアベノミクスの評価の前にかすんでしまったようだ▼道州制論議も下火になり、自民党が検討していた道州制推進基本法案は事実上白紙撤回に。「さらなる合併につながる」と、特に町村長の反発が強かったという。道州制推進派は経済成長や行政の効率化を重視している印象だが、懐疑派は地域の伝統やコミュニティーのつながりに重きを置いている感じを受ける▼最近、にわかに動きだした地方銀行の経営統合。その戦略からは営業エリアが首都圏、九州圏と県域をまたぐ広域ブロックへと拡大していく様子が浮かび上がってくる。よく企業行動は時代を先取りするといわれるが、大手地銀の動向は道州制的な発想の先取りなのか▼総選挙に続き、来春は地方選を控える。各党、候補者は現場から多様な「地方のかたち」を提起してほしい。それは新たな国家像と一体なのだから。

【神奈川新聞】

 
 

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