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突発選挙かながわ2014:野党一本化で対抗 民主、維新中心 候補者調整大詰め

政治・行政 | 神奈川新聞 | 2014年11月21日(金) 11:30

次期衆院選の政党別擁立状況
次期衆院選の政党別擁立状況

衆院選に向けた野党間の候補者調整が、県内でも水面下で進められている。乱立した候補が共倒れした前回衆院選を教訓に、野党候補の一本化で「自民1強」に対抗するのが狙いだ。民主党や維新の党を中心に党本部レベルでの調整が大詰めを迎えている一方、重複選挙区の候補予定者からは「絶対に譲らない」との覚悟がのぞく。21日の解散で選挙戦が実質スタートするが、“円満解決”は見通せていない。

「絶対に譲らない。互いに現職なので、ぶつかるのは仕方ない」

自民、民主、維新の現職3人と共産の新人が争う構図の9区(川崎市多摩・麻生区)。維新から出馬予定の椎名毅氏はこう力を込める。初出馬で比例復活し「地盤」として浸透を図ってきた。維新と民主は小選挙区での候補者すみ分けを進めており、他の選挙区に移るなどの動きがあれば、無所属での出馬も示唆する。

一方、民主の笠浩史氏は「現職が3人いる選挙区だから、それを前提としている。党と党のことは全国の問題。現場は現場のことをやる」。自民の中山展宏氏は「野党連携は基本政策の一致を度外視すれば、選挙が終わっても難しいだろう」との見方を示す。

同様に民主と維新の両党候補者がぶつかる3区(横浜市鶴見・神奈川区)は、自民の現職・小此木八郎氏に、民主の元職・勝又恒一郎氏と維新の新人・湯沢大地氏、共産の新人・木佐木忠晶氏が絡む構図。「維新が別の選挙区に移れば、民主が有利な展開になる」(民主県連)との見方もあり、維新側は警戒している。

12月2日公示の衆院選。政権与党の自民、公明両党が県内全18選挙区に擁立するのに対し、民主が現時点で擁立を予定しているのは、現職がいる2選挙区を含む計7選挙区。前回は17選挙区に擁立したが、今回は「与党に漁夫の利を得させてはならない」(枝野幸男幹事長)と、競合を避けるために選挙区を絞る考えだ。

一方の維新は5選挙区で候補を立てており、このうち2選挙区が民主と重複。残る5区(横浜市戸塚・瀬谷・泉区)は維新の新人・水戸将史氏が、6区(同市保土ケ谷・旭区)は現職・青柳陽一郎氏が立候補する予定。いずれも民主が“常連”の選挙区で調整を進めている。

民主党はこのほか、みんなの党の浅尾慶一郎代表の4区や維新の江田憲司共同代表の8区も、現在のところ空白区としている。

民主党県連の滝田孝徳幹事長は「立てられるところには、すべて立てるべきだ。候補者となる人はいる。ある種の歯がゆさを感じている」。維新の党県総支部の赤野孝之幹事長は「どういう結果になるか分からないが、一人でも多くの候補者を出したい」との意向を示している。

【神奈川新聞】

 
 

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