川崎市は19日、市内の保育所待機児童数が339人(10月1日現在)となり、前年同月比で1195人減少したと発表した。認可保育所の新設などで入所児童数が増加、本年度から保育料補助を増額した市独自の認可外施設「川崎認定保育園」にも人気が集まり、2015年4月の待機児童ゼロ達成へ弾みがついた。
市によると、今年4月から半年間の認可保育所の利用申請者数は過去最多の2万4966人。このうち、2万1100人が市内242カ所の認可保育所に入った。入所選考から漏れた3866人のうち、川崎認定保育園の入園者らを差し引き待機児童数を算定。その結果、前年同月の1534人から大幅に減少した。
認可保育所は本年度、新設などで入所児童数が1473人増加。川崎認定保育園の入園者数も前年を172人上回った。市待機児童ゼロ対策室は「区役所を中心に、入所希望者への丁寧なマッチングを心掛け、保育所の空き状況を情報提供するなど、アフターフォローが結果に表れたのではないか」としている。
待機児童は約96%が0~2歳。区別では中原区が93人で最も多く、最少は麻生区の12人だった。
今年4月1日現在(62人)との比較では277人増。同室によると、新設の認可保育所が運営を開始する春より、定員がほぼ埋まっている秋の方が、転入増がそのまま待機児童数増につながる傾向にある。
【神奈川新聞】