
レスリング世界選手権55キロ級で初優勝した川崎市出身の浜田千穂選手(21)=日体大=が18日、同市役所を訪れ、福田紀彦市長に喜びを語った。福田市長は浜田選手の快挙をたたえ、市スポーツ特別賞を贈ることを明らかにした。
浜田選手は同市高津区出身で市立橘小-同橘中の卒業生。今月、ウズベキスタンで開催されたレスリング世界選手権に初出場し、10日の決勝でロシア選手に逆転勝利を収めた。
金メダルを首に掛けて市役所を訪れた浜田選手は「優勝した瞬間はホッとした。優勝は一人の力ではない。監督、コーチなどからいろいろ言葉をいただいていて、(リードされていたが)ここで負けたら駄目だと思った」と振り返った。
今後は五輪出場を見据えるが、55キロ級は五輪非実施階級。53キロ級には吉田沙保里選手、58キロ級には伊調馨選手が控えており、「どちらの階級か迷っているが、(2人に)勝たないと五輪には出られない。練習をしっかりやりたい」と浜田選手。福田市長は「生粋の川崎生まれ育ちが世界を制したことは、市民の大きな誇り。ぜひ母校も訪れてほしい。後輩の励みになる」と話していた。
【神奈川新聞】