横浜市中区の横浜文化体育館を再整備する構想を進めている市は11日、まず隣接する横浜総合高校跡地にサブアリーナ施設を建設し、その中に武道場を設ける方針を明らかにした。武道館機能については、これまで武道団体や市会などから設置を求める声が多く寄せられていた。同日の市会常任委員会で、西山雄二市民局長が説明した。
再整備構想は、2020年の東京五輪までを目標とする市庁舎移転を契機とした関内駅周辺地区のまちづくりのリーディングプロジェクトとして位置づけられている。
計画では、現在の体育館を取り壊し、敷地約1万1千平方メートル内に国際的スポーツ大会やコンサートなどができるアリーナ施設を整備するとともに、横浜総合高校の跡地(敷地約8300平方メートル)に武道館機能を持つサブアリーナ施設を設ける。
アリーナ施設の規模は、競技場面積が約2千~2500平方メートル、観覧席は固定2500~3千席、可動2千席程度を想定。サブアリーナ施設も競技場面積は約2千~2500平方メートルで、観覧席は固定500~千席、可動千~1500席程度を見込んでいる。
サブアリーナ施設内の武道場の想定規模は、間仕切り可能な4面(床・畳併用型)としている。
市は今後、事業計画を策定。稼働率が高い横浜文体機能の継続性に配慮し、サブアリーナの整備を先行させる方針だ。
横浜文体は1962年に開館。鉄筋コンクリート造りの地上3階建て(延べ床面積約8700平方メートル)で、競技場(約1900平方メートル)や観客席(計2200席)、トレーニングルームなどがある。
【神奈川新聞】