大和市教育委員会のパワーハラスメント問題による処分で空席となっていた教育部長について、同市は15日、同市消防本部の坂本滝男参事兼消防総務課長(57)を昇格させると発表した。市教委事務局の2トップが不在という異例の事態は解消されることとなった。
市人財課によると、異動は18日付。坂本氏は管財課長などを経て、現職。市教委に勤務した経験はない。
一方、今回の問題で辞職した滝沢正前教育長に、同市は約380万円の退職金を満額支払う考えを明らかにした。
滝沢前教育長は部下の女性のパワハラを助長し、さらに調査を妨害したとして、減給6カ月(10分の1)の懲戒処分を受けた。同課は「退職金の支給制限は制度上、懲戒免職と失職などに限られ、減給は制限できない」などと説明している。
【神奈川新聞】