県は8日、2013年度一般会計の決算見込みを発表した。好調な企業業績を反映して県税収入が伸び、単年度収支は前年度に比べ41億7800万円増え、31億3900万円で3年ぶりの黒字となった。
県財政課によると、歳入総額は前年度比134億円減の1兆8645億円、歳出総額は64億円増の1兆8504億円で、14年度への繰り越し分を差し引いた実質収支は70億1900万円で黒字だった。
県税収入は417億円増の1兆585億円を見込む。株価の上昇などで個人県民税が248億円増の4637億円、法人2税が円安で企業業績が好転して171億円増の2150億円と伸びたことなどが影響したとみている。
借金に当たる県債残高は、地方交付税の代替措置である臨時財政対策債の増加により989億円増の3兆6097億円。県債依存度は0・1%増の16・1%。その他の県債は発行抑制に取り組み、臨時財政対策債を除いた実質的な県債残高は2兆42億円で4年連続の減少となる。
【神奈川新聞】