愛川町の森川絹枝町長の辞職に伴う町長選が24日、告示された。いずれも無所属新人で大学講師の山中正樹(51)、前町総務部長の斎藤誠(60)、前副町長の小野沢豊(61)=届け出順=の3氏が立候補。5日間の選挙戦がスタートした。
■山中 正樹氏(51)「町政を住民の手に」
町長を町役場職員の天下り先にしてよいのかが最大の争点。昨年10月の前回町長選に立候補した際も3代40年続いた職員出身町長から町政を住民の手に取り戻そうと訴えたが、今回もその思いは変わらない。
町役場出身者が2人立候補している。政策は同じで分かりにくいとの声が町民から届いている。町民派として住民に寄り添う町政をテーマに、住民参加のまちづくりを目指す。住民の声を集めて身を粉にして働く。
■斎藤 誠氏(60)「前町長の改革継ぐ」
森川絹枝町長が就任した去年10月以降、(改革の)いい風が吹いてきていた。行政はその風をどう受け止め、どうチャレンジしていくかだった。挑戦は怖いことではない。職員が伸び伸びと新しいことにも挑戦できる、風通しのいい行政にしたい。
(町長ら不在で)4月以降、(改革が)少し止まっているが、森川町長の思いをつなぎ、再度アクセルを踏ませてほしい。いい恩返しができるよう、職員がいい仕事ができるよう、改革したい。
■小野沢 豊氏(61)「行政安定化が使命」
出馬表明以降、町内を隅々まで訪ねて町民の声を聞いた。4月以降、町長、副町長の不在という異常事態を早く正常化して町政を安定させてほしいとの期待が多かった。
町民が安心して暮らせる愛川町に戻すことが、私の使命と受け止めた。小田急多摩線の町内への延伸は短期間では実現は難しいが、いまできることを前向きに考えて進めていきたい。37年間の行政経験の中で培った人脈を生かして、公約を実現する。
【神奈川新聞】