現役を退いた藤沢市の消防車両2台が、中米エルサルバドルに無償譲渡されることになった。18日には市南消防署で贈呈式が行われ、鈴木恒夫市長が同国のマルタ・セラヤンディア大使にレプリカキーを手渡した。
寄贈されるのは、1998年に配備されたポンプ車と、2004年に配備された救急車。ポンプ車は排ガス規制により市内で走行できなくなった。救急車は更新の目安としている走行距離10万キロを超えたため、今年3月末で第一線から退いた。
マルタ大使が17年前から14年間、藤沢市内に住んでいた縁もあり、昨年12月に同国大使館側から無償譲渡の打診があった。今後は左ハンドルに改良するなど車両を整備し、8月に船便で同国に送る予定という。
贈呈式で鈴木市長は「車両を人間に換算すると、はるかに私より若い。まだまだ活躍できる」と太鼓判。マルタ大使は「自然災害の多い国なので、多くの人命を救ってくれるはず」と謝意を述べた。
【神奈川新聞】