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みんな新代表に浅尾氏有力、11日に選出

政治・行政 | 神奈川新聞 | 2014年4月9日(水) 03:00

みんなの党役員会で渡辺氏の辞任表明を伝え、一致結束を呼び掛ける浅尾幹事長=8日午前、衆院第2議員会館
みんなの党役員会で渡辺氏の辞任表明を伝え、一致結束を呼び掛ける浅尾幹事長=8日午前、衆院第2議員会館

みんなの党は8日の役員会で、8億円借り入れ問題を受けた渡辺喜美氏の代表辞任を了承した。11日に両院議員総会を開き、後任代表を選出する。党内では浅尾慶一郎幹事長(衆院4区)が有力との見方が強まっている。浅尾氏は8日の会見で自身の立候補に関し「現段階で考えているわけではない」と態度表明を留保。党内情勢を慎重に見極めた上で、出馬を判断する意向だ。

代表選を党活性化の契機と位置付け、浅尾氏以外の国会議員が立候補するかが焦点。松沢成文氏(参院神奈川選挙区)は同日、記者団に複数の候補者が出馬することが望ましいとの考えを示した上で、「誰が代表になっても難しい状況だ。党再生のために何ができるか、しっかり考えたい」と述べた。

同日の役員会では、代表選の管理委員に水野賢一政調会長、山内康一国対委員長、佐藤正夫組織委員長を充て、後任代表の選出まで浅尾氏が党運営の責任を担うことを確認。渡辺氏は欠席した。管理委員に就いたため、水野氏は立候補しない意向を示した。

浅尾氏は役員会で「渡辺氏の辞任表明を重く受け止め、党の政策実現のため一致結束して前に進みたい」と呼び掛けた。その後の会見で、「代表が欠けた事態を早急に解消しなくてはならない」と表明。「引き続き党を支えるため頑張らねばと思うが、渡辺前代表を支えきれなかった責任を痛感している。現段階で(代表選への出馬を)考えているわけではない」と慎重な言い回しに終始した。党内からは「浅尾氏は結党のオリジナルメンバー。党が厳しいときに火中の栗(くり)を拾ってほしい」と、先頭に立つことを求める声がある。

渡辺氏が推進してきた政策ごとに連携相手を主体的に選ぶ「クロス連合」路線に関して浅尾氏は、「全く変化はない。党の政策に賛同してもらえれば与党でも野党でも連携していく」と、堅持する考えを示した。結党以来、強いリーダーシップで党をけん引した渡辺氏が退くことで党内がバラバラになるのではとの質問には「そういう可能性は全くない。政策実現のため全所属議員が固まって行動していく」と結束をアピールした。

党規約は、代表が任期途中で空席となった場合は両院議員総会で後任を選出できると規定している。後任代表の任期は、渡辺氏の残任期間の来年9月末まで。

■公党として統治確立を、結い・江田氏

結いの党の江田憲司代表(衆院8区)は8日の会見で、みんなの党の渡辺喜美氏が代表を辞任したことについて「一度は手を携えた同志。こういう形で辞めざるを得ない事態に至ったのは残念」と話した。

江田氏はみんなの党在籍時、渡辺氏の党運営に対する改革を訴え、昨年夏に党幹事長を更迭された。みんなの党の今後について江田氏は「(渡辺氏の)個人商店から株式会社にし、公党としてのガバナンス(統治)を確立することが求められている。議員が信念に基づいて行動してほしい」と話した。

野党再編に関しては、「渡辺氏は『政党ブロック』といって党を残しながら政策協定をやる方向。われわれは一つの党にならないと巨大与党に対抗できないという認識」と違いを強調し、影響はないとの見方を示した。

【神奈川新聞】

 
 

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