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湘南地域“通過点”脱却へ、さがみ縦貫道開通で観光客誘致に知恵

政治・行政 | 神奈川新聞 | 2014年4月3日(木) 03:00

2014年度中に予定されているさがみ縦貫道の全線開通を契機に、観光客誘致につなげようと、湘南地域が動きだしている。茅ケ崎市は、「道の駅」の設置を本格的に検討する。一方、平塚市も平塚海岸沿いの再整備を計画。“通過点”にならないための対策に、各地域が乗り出している。

道の駅は、道路利用者の休憩場所として、無料駐車場やトイレが整備されているほか、情報発信や物産販売などを行う施設も併設。多くが観光振興拠点で、県内では箱根町と山北町の2カ所に設置されている。

茅ケ崎市は、13年度3月補正予算で、道の駅設置のための調査費442万円を計上。14年度に幹線道路の交通量や先進事例などを調査し、国や県などと調整して設置の方向性を決める。

茅ケ崎市にとって、大きな駐車場を兼ね備えた休憩場所は長年の懸案だった。周辺では、江の島(藤沢市)と大磯港(大磯町)に大規模な駐車場があるだけで、中間の茅ケ崎に休憩場所を造ることで観光振興や地域活性化につなげようと、茅ケ崎商工会議所と茅ケ崎市観光協会が10年に道の駅類似施設の設置要望書を市に提出。だが「適地がない」などの理由から具体的な検討はされてこなかった。

駐車場とトイレの24時間営業が道の駅登録の条件となっていることから、市道路建設課は「今のところ、具体的な候補地はない」とするものの、「幹線道路で、周辺に住宅地の少ない国道134号沿線が候補地になるのでは」と話し、今後検討していく考えだ。

市観光協会の担当者は「周辺道路が整備されても、茅ケ崎を通過されては意味がない。足を止めてもらえるような拠点が必要。大型バスが駐車できれば、団体客も呼び込める」と道の駅に期待を寄せる。

平塚市も、さがみ縦貫道の全線開通に加え、国道134号平塚-大磯間の4車線化などを受け、平塚海岸沿いの再整備に着手している。市みどり公園・水辺課によると、昨シーズンに営業終了した市営龍城ケ丘プール(龍城ケ丘)を改修。通年利用できる多目的広場とし、売店や休憩所などとともに、駐車場も整備する方針だ。また、市湘南海岸公園(高浜台)も駐車場を拡大させ、来園者や海岸利用者を増やしたい考えという。

【神奈川新聞】

 
 

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