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【照明灯】靖国問題の再燃

政治・行政 | 神奈川新聞 | 2014年2月21日(金) 00:00

安倍晋三首相の参拝で再燃した靖国神社問題の余波が広がる。米国が表明した「失望」に衛藤晟一首相補佐官が「むしろわれわれが失望だ」とやり返し、東京都美術館の彫刻作家展では、参拝を批判した作品の撤去が館から求められた▼参拝に踏み切った首相の談話を思う。「御英霊に哀悼の誠を捧(ささ)げ」「不戦の誓いを新たに」。これのどこが悪いのか-。批判返しも、展示拒否も、その言外の叫びに共振した空気の産物だろう▼参拝は戦犯の崇拝だとの非難に首相は米アーリントン国立墓地を例に、反論する。南北戦争で戦死した南軍将兵もまつられているが、墓参が南軍の守ろうとした奴隷制度の肯定にはならないだろう、と。だが、アーリントンは奴隷制をたたえてはいない▼靖国はどうか。先の大戦を聖戦とし、国のために死ぬことを顕彰してきた。問題の核心はA級戦犯の合(ごう)祀(し)ではなく、その歴史観にある。足を運んだ政治指導者の言葉は追悼にとどまらぬ色合いを帯びることになる▼「悼む」と「たたえる」。重なり合い、しかし、両者に横たわる大河の幅のごとき差。特攻隊の悲運を描き、ヒットが続く映画「永遠の0」にも奈落は口をのぞかせている。原作者の百田尚樹氏は首相の参拝をただちに称賛した一人である。

【神奈川新聞】

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