小田原市は16日、芸術文化創造センター整備推進委員会を市役所で開催、最終の基本設計案を示した。8月に提示された第1回の基本設計案から市民要望などを反映して3度修正した。
主な修正点はギャラリーと大スタジオの配置を変更。トイレ数を増やし、市民ロッカー室を新設、災害時の避難誘導に配慮して階段の幅や利用者の動線などを見直した。
設計業務を受託する設計者の新居千秋さんは「修正に際して約1400件の市民要望と、市のパブリックコメント258件に対して9割以上を反映した」と説明した。
専門家の委員からは「展示スペースがまだ狭い」「クロークの場所が不適切」「倉庫が不足するのではないか」などさまざまな意見が出された。
諸星正美文化部長は「予定していた舞台設備の業者選定プロポーザルは今回実施しない。コスト増大の懸念がある中で目標に近づける努力をしたい」と説明。市は年度内に基本設計を決定する。
基本計画で定めた建設費は55億~60億円。市は2014年度に実施設計を行って15年度に着工、16年度末の開業を予定している。
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