相模原市は16日までに、行財政改革の行動計画「さがみはら都市経営ビジョン・アクションプラン」の2010年度から12年度まで3年間の取り組み状況をまとめた。72項目のうち、「完了」と「予定通り進捗(しんちょく)」「一部に遅れ」を合わせた「おおむね完了」は計61項目で全体の84.7%、改善効果額は約17億円となった。
市経営監理課によると、取り組みで増収となったのは、国民健康保険事業特別会計の健全化(保険税率の適正化)や低未利用資産の活用(市有地売却)、地球温暖化対策推進のための基金活用(清掃工場での余剰電力売却)など約12億円。事務改善などで削減されたのは、一般ごみ収集業務(民間委託)や補助金基準の見直しなど約5億円。
一方で「進捗に遅れ」または「進捗していない」項目としては、手数料・使用料での受益者負担の基準明確化や新たな民間活力の活用方策導入など11項目だった。
同プランは、政令市移行に併せ、当初計画を1年前倒しして見直し、取り組みを進めてきた。昨年6月には、13~16年度の4カ年の都市経営指針実行計画を策定しており、市経営監理課は「できなかった項目はこの計画に盛り込み、引き続き行財政改革に取り組んでいる」と話している。
【】