算額って…? 江戸時代に発展した和算を描き神社などに奉納した絵馬「算額」をテーマにした歴史講座が、大井町で開かれる。講演会と見学会の2本立てで、見学会は算額ゆかりの上大井三嶋神社で実施。主催の町教育委員会が参加者を募集している。
算額は江戸時代中期以降、木製の絵馬などに和算の問題と解き方を記し、神社や仏閣に奉納したもので、制作者が計算力の高さをアピールしていたという。同神社では1882(明治15)年に作られたとみられる算額が2010年に発見され、大井町は12年に町の重要文化財に指定した。
2月14日に行われる講演会は、県和算研究会会員で、私立旭丘高校(小田原市)の川瀬正臣教諭が講師を務め、算額や和算の歴史について説明。同21日の見学会では、町文化財保護委員が同神社で発見された算額を解説する。
町教委は「日本人は江戸時代から高度な計算をしていた。算額を通して先人の思考の高さを知ってほしい」と呼び掛けている。
受講は無料で、申し込みは2月7日まで。定員は講演会、見学会それぞれ40人。問い合わせは、町教委生涯学習課電話0465(83)5409。
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