
任期満了に伴う秦野市長選(来年1月12日告示、19日投開票)の投開票まで1カ月を切った。現在のところ、いずれも無所属で現職の古谷義幸氏(66)と新人で市議の高橋徹夫氏(65)が出馬を表明。無投票だった4年前とは一変し、8年ぶりの選挙戦となる。現時点で目立った争点はないが、年明けの決戦に向けて熱を帯びてきた。
3選を目指す古谷氏は、公共施設の再配置をはじめとした行財政改革など2期8年の実績を強調。カルチャーパーク(中央運動公園・文化会館周辺)の再編整備や小田急線鶴巻温泉駅南口の周辺整備といった現在進めている政策の継続を訴える。連合神奈川の推薦を受けるほか、地元選出の安藤慶県議(民主党)や保守系を含めた支援市議団が支える。
高橋氏は「国政や県政との連携がなく孤立している」と現市政を批判。政策では中学校給食の導入や、小児医療費助成(現行小学4年生まで)の6年生までの拡充などを掲げる。自民党県連の推薦は得られていないものの、同党の牧島かれん衆院議員(17区)や久保寺邦夫県議らが支援。各地で市政報告会を展開するなど、支持拡大を図る。
今月13日に行われた立候補予定者の事前説明会には、両氏の陣営のほか、市外在住の40代男性が書類を受け取りに訪れ、報道陣に「氏名はまだ明かせないが、出馬する決意を固めた」と述べている。
12月2日現在の有権者数は13万4032人(男6万7214人、女6万6818人)。
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