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ごみ議案の論戦が鎌倉市議会で過熱 提出、開始時期は不透明/神奈川

政治・行政 | 神奈川新聞 | 2013年12月17日(火) 22:23

開会中の12月定例会で壇上に立つ松尾市長=鎌倉市議会本会議場
開会中の12月定例会で壇上に立つ松尾市長=鎌倉市議会本会議場

鎌倉市が来夏以降の導入を検討している家庭系ごみの戸別収集・有料化。「市民や議会の理解が十分得られていない」(松尾崇市長)として市議会12月定例会への条例改正案提出は見送ったものの、本会議一般質問や常任委員会では市議らから質問や批判が相次いだ。来年の2月定例会以降に先延ばししたことで、市民や議会に何を説明し、どう理解を得るのか。具体的にはまだ不透明だ。

「なぜ12月に出さなかったのか、2月までにどうするのかが見えてこない。市民の理解を得るために、今後何をするのか」。開会初日の本会議場で、市議の一人が問いただした。

9月定例会で戸別収集・有料化の計画見合わせを求める決議を賛成多数(25人中16人)で可決した議会。議案提出は先送りされたものの、実施方針そのものは変わっていない。

資源循環課によると、9~10月に実施したパブリックコメント(市民意見募集)では「戸別収集」に対する反対の方が「有料化」より多かった。市議が「市民の理解を得やすい有料化を先に検討するのか」と問うと、松尾市長は「そのように決定したわけではないが、そうした考えも含めて検討したい」と答弁。有料化の先行実施も選択肢の一つであることを示唆した。

11日の観光厚生常任委では、今後も市民向け説明会を開催するという市の方向性に別の市議が疑問を呈した。「すでに26回も説明会を開いたが、市民の理解は得られなかった。先例に学ぶことはないのか、また同じ方法で繰り返すのか」

環境部長は「説明する内容も考慮が必要。これまでは市のごみ処理施策の歴史などを説明してきたが、これからは、市が施策全体をどう考えているのか、その中で戸別有料化がどういう位置づけなのかを説明する必要がある」と内容を再検討する考えを示した。

さらに「戸別収集・有料化に固執せず、別の方法を検討するべきでは」との投げかけには、「発生抑制、分別徹底に必要な施策と考えている」と重ねて強調した。

今議会は、10月にあった市長選後初の論戦。松尾市長が選挙公報でごみ政策に一切触れていなかったことを問題視した市議は、「松尾市長に投じられた3万2千票余りは、ごみ施策への信任票とは言えない。戸別収集・有料化の反対を掲げた対抗馬2万票余りとは訳が違う」とけん制した。

議案提出時期や、実施の開始時期とも不透明だが、2015年3月に二つのうち一つの焼却場を停止するため、市は遅くとも15年4月には戸別収集・有料化を開始したい考え。しかし、議会との溝が埋まる見通しは立っていない。

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