みんなの党に離党届を出した江田憲司氏(衆院8区)は14日、ともに離党して新党を結成する衆参国会議員13人の会派離脱を認めるよう、渡辺喜美代表に直接働き掛ける意向を示した。都内で記者団に語った。
同党は比例選出議員13人について会派離脱を認めない方針だが、江田氏は「衆院議院運営委員会で会派離脱は『本人の意思を尊重する』と決まった以上、渡辺代表にも配慮してほしい。そうしないと新党を結成しても国会活動ができない」と述べ、渡辺氏に直談判することもあり得るとの認識を示した。
また、渡辺氏が特定秘密保護法案への対応を例に、新党参加者について「一枚岩ではない」と政策の不一致を指摘したことに関し、江田氏は「全員が秘密保護法制の必要性を認識する一方、公布された法律に問題ありとの考えで一致している」と反論。第三者機関の権限強化など、「不十分な点をただす議員立法の提出を含め、一丸となってやっていく。他党の方からうんぬんされることではない」と不快感を示した。
一方で、同日出演したテレビ東京の番組で、みんなの党との協力について問われ、「好き嫌いでなく政策が重要。渡辺さんが嫌でなければ協力できると思う」とした。野党再編に関し、「排除の論理は取らない」とも述べた。
◆江田氏ら離党劇「権力闘争だった」、浅尾幹事長
みんなの党の浅尾慶一郎幹事長(衆院4区)は14日夜、鎌倉市内で開いた支持者向けの会合で、江田憲司氏(8区)らが離党届を提出したことについて「端的に言えば権力闘争だった。参院選への対応で解任された江田氏が、われわれの想定を上回る人数とともに離党したことで、今回は局地戦に勝利した形になるのだろう」と述べた。
浅尾氏は「権力闘争の根底は好き嫌いだが、それでは政治が前に進まない」と指摘。離党者には「逃げずに自分たちの考えを出していってほしい」と話した。
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