12年度病院事業会計決算、繰入金などで黒字に/小田原市
政治・行政 | 神奈川新聞 | 2013年10月1日(火) 23:02
2012年度の小田原市病院事業会計決算がまとまり、単年度では4年連続の黒字になった。3年前に発覚した医師の宿日直手当過払い問題は、11年度に引き続き650万円が返還され、全て補填(ほてん)された。
決算報告によると、医業収益は前年度比0・6%増の106億5800万円。支出に当たる医業費用は薬品費の増加などで111億5600万円となり、損失は4億9800万円に拡大。このため一般会計からの繰入金などによって1億8千万円の黒字を確保した。
収益鈍化の主な要因は、延べ入院患者が3880人、延べ外来患者が883人減少したこと。一般会計繰入金は前年度と同じ10億2500万円で、黒字額は31%減少した。
一方、生活困窮者による診療費不払いなど未収金も依然高水準。8月31日現在で累計1億2400万円(1275人)に達している。
市立病院では12年11月、患者サービス向上のためクレジットカードによる窓口精算を導入。全体の約14%が利用しているなど好評という。
過払い分の宿日直手当の返還は11年8月、市幹部職員と医師6人が1500万円を折半する形で返還することで合意していた。
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