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民主党の再生かけ選考へ 次期衆院選・小選挙区総支部長/神奈川

政治・行政 | 神奈川新聞 | 2013年9月28日(土) 23:43

民主党が党の再生をかけ、次期衆院選の公認候補者となる小選挙区総支部長の選考を本格化させている。県内でも現職を除く総支部長は8月末で“リセット”されており、党本部は選考基準に沿って10月中にも第1次内定者を絞る予定。ただ、県連幹部は「必ずしも前総支部長ばかりを再任するわけではない」と差し替えも辞さない考えを示しており、すべての総支部長が決まるまでには紆余(うよ)曲折がありそうだ。

■総合的に勘案

党本部が示した主な選考基準は▽2016年1月現在で満70歳以下▽7月の参院選の活動状況▽昨年の衆院選の惜敗率▽党員・サポーターの獲得実績-など。県連の金子洋一代表は「総合的に勘案して選ぶ」とし、前総支部長の意向を確認する面談を進めている。

一方で、参院選での票の掘り起こしのため、衆院選の落選者を暫定的に総支部長に据え、活動費として月50万円を支給してきた経緯を重視。金子代表は「参院選で活動が乏しかった人物を選ぶことはあり得ない」とも述べ、参院選での活動状況は特に重く見る考えだ。

加えて、国会議員偏重の党運営に苦言を呈してきた地方議員からは「われわれと連携できる人材かどうかも最低限の条件」との声が上がっている。

総支部長への“復帰”を希望する前総支部長にはすでに申請書類が届けられ、複数の前総支部長が「申請に向け準備中」としている。

■基準に波紋も

波紋を広げているのは「定年制」の導入だ。党の馬淵澄夫選対委員長は「多角的に判断する」とし、柔軟な対応もあり得るとの認識を示すが、この基準を適用すれば、県内でも閣僚経験者を含む2人が該当する。

若手の前総支部長は「世代交代は進めるべき」と肯定的に受け止める一方、定年制に引っ掛かる前総支部長は「高齢化社会で、高齢者の立場を理解して政治を進めることが求められる中、年齢だけで線引きするのはいかがなものか」と苦言、「各自が地域で築いた組織の意向も十分に考慮してほしい」と注文する。別のベテラン前総支部長も「ばかげている。参院選ではベテランの前職が一生懸命活動し、党候補者の当選に結びつけた面もある」と指摘する。

ただ、民主党は05年にも前原誠司代表(当時)が「新人60歳未満、前・元職65歳未満」の年齢制限を導入したが結局、形骸化。今回も「都道府県固有の政治状況などは考慮する」としており、厳格に適用されるかは不透明だ。

■他党動向も鍵

野党再編の動向を見据え、慎重に選考を進めるよう求める意見もある。自民党1強で、かつての政権党も単独で対抗するのは困難な状況。政党支持率でも自民党に大きく水をあけられている事情を念頭に、県内の現職の1人は「いい人材は早期に総支部長にすべき」とする一方、「他の野党との選挙区のすみ分けを視野に入れることも必要で、悩ましい」と明かす。

引き続き総支部長を目指す意向の前職は「総支部長の肩書や、党からの金銭面の支援があって初めて党勢拡大に貢献できる」と早期選定を求める。

別の前職も思いは同じだが、こうも吐露する。「自分のことを度外視すれば、理念・政策の一致を前提に(他党と)一つの塊になった方がいい」

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