18歳選挙権の導入を契機に、相模原市議会が若い世代に情報発信をしている。その一環として市内の女子美術大学相模原キャンパス(同市南区麻溝台)の学生に制作を依頼したポスターが完成した。目を引くシンプルなデザインで、12月定例会をPRしていくとともに、市議会だよりにも活用していく。
ポスターを制作したのは、同大学芸術学部美術学科3年で日本画を専攻する金田紅さん。ジグソーパズルの中に、同市の地図が描かれ、もう少しで完成する様子をデザインした。「相模原市はみんながつくる」のキャッチコピーが添えられている。
10日に議長室を訪れ、阿部善博議長、大沢洋子副議長と面会した金田さんは「市議会という堅いイメージをどうしたら若い人に興味を持ってもらえるか、最初のコンセプトを考えるのが大変だった」。さらにこだわった点について、「キャッチコピーが大事だと考え、2週間かけて考えた」と説明した。イラストは複雑にならないよう心掛け、1カ月間かけて完成させたという。
市と同大は包括連携協定に基づいて委託契約を結んでいることから、学生のデザイン採用が実現。4月には別の学生が市議会を紹介する漫画を描いている。今回は2人の学生が計10種類のデザインを制作。そのうち、金田さんの作品2点がコンペ方式で選ばれた。もう1点は3月定例会向けに活用される。