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二町谷埋め立て地売買:保証金未納で契約解除、売却20億円見込めず/三浦市

政治・行政 | 神奈川新聞 | 2013年9月18日(水) 23:11

三浦市が栃木県内の有限会社「吉龍」と結んだ三崎漁港の二町谷地区埋め立て地の売買契約で、本契約から2カ月が経過しても吉龍から契約保証金が納入されていないことを受け、市は18日、契約解除の通知書類を吉龍に送付した。市は売却を見越し本年度当初予算に約20億円を収入として計上していたが、年度内に減額補正をせざるを得ない事態に陥った。

市は17日、吉龍代表者に納付の意思がないことを電話で確認。18日に顧問弁護士を通じて契約解除の書類を送った。

吉田英男市長は同日会見し、「長期にわたり納付されない今回の状況は、相手方による重大な契約違反」と指摘。その上で「20億円の土地売却収入はなくなるが、現状を継続すると新たな企業誘致の妨げになるなど市の行政、財政に与える影響が今以上に大きくなる可能性がある」と述べた。さらに「議会、市民に心配をかけたことは誠に遺憾だが、次のステップへ向け市役所一丸となって取り組む」と話した。

7月当初は東日本大震災の被災者を雇用して水産加工工場などを整備する意向を示していた吉龍は、未納の理由について従業員向け住宅が確保されていないなど「条件がふぞろい」と主張。一方、市は「契約に際しての条件や市の義務ではない」とし、行き詰まり状態となっていた。

市は今月6日、吉龍に催告の書類を送付。書類到着から5日を経過しても納入されなければ契約を解除すると明記した。吉龍には11日に到着し、17日が期限となっていた。

吉龍の内田信吉代表取締役は契約解除について「何も話すことはない」とコメント。市によると、違約金は契約の規定に該当せず、発生しないという。損害賠償請求について市は「可能性はゼロではない」としている。

◆二町谷埋め立て地売買の契約保証金未納問題 三浦市は6月、三崎漁港の二町谷埋め立て地約4・4ヘクタールを約20億1500万円で売買する仮契約を吉龍と締結。7月の市議会で関連議案が全会一致で可決され、本契約として成立した。同時に吉龍は契約保証金約2億153万円を支払わねばならないが、2カ月以上経過しても未納が続いた。市議会は全会一致可決から一転、9月議会では3分の2以上の市議が市に契約解除を求めた。

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