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時代の正体 差別のないまちへ
「罰則規定の発言なかった」 ヘイト街宣で川崎市長が見解

政治・行政 | 神奈川新聞 | 2020年7月18日(土) 05:00

定例会見で質問に答える福田市長=川崎市役所
定例会見で質問に答える福田市長=川崎市役所

 ヘイトスピーチに刑事罰を科す全国初の条例が施行された川崎市で差別扇動団体が12日に行ったヘイト街宣について、福田紀彦市長は17日の会見で、「条例の効果がどの程度あったか判断は難しいが、発言者は発言に気を付けていたと思う」と述べた。その上で、罰則規定に抵触する発言はなかったとの見解も示した。

 街宣は極右政治団体「日本第一党」党員の渡辺賢一氏が立ち上げた団体がJR川崎駅前で行い、差別活動家らが演説。市職員が条例に基づいて現場で発言を記録した。市長は「報告を受けている範囲では(罰則規定の)12条に規定している発言はなかったと聞いている」と話した。

 市人権・男女共同参画室によると、発言や掲げられたのぼり旗の内容を精査している段階で「12条に違反してはいないが、差別のない川崎市をつくるという条例の趣旨に反するものがあったのではないかという認識は持っている」という。

 団体は5日も中国人をおとしめる街宣を行っており、8月開催予定の有識者でつくる審査会には両日の状況を報告する。同室は「委員からどんな発言が出るかに関心がある」としている。

 
 

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