静岡県とJR東海の対立で静岡工区の着工が遅れているリニア中央新幹線を巡り、相模原市の本村賢太郎市長は16日、政府に予定通りの開業への支援を要請した。青木一彦国土交通副大臣との面会後の取材で、「2027年の橋本への駅開業を目指してまちづくりを進めている。遅れれば道路などの整備に影響がある」と訴えた。
国土交通省で面会し、冒頭のみ報道陣に公開された。市長によると、青木副大臣は市の立場に理解を示したという。市長は「まずは市がやるべき仕事を着実に進めたい」とも語った。
面会では21年度の政府予算案編成に向け、国土強靱(きょうじん)化のための緊急対策の取り組み継続なども求めた。公明党の三浦信祐参院議員(神奈川選挙区)が同席した。