
平塚市の龍城ケ丘プール(同市龍城ケ丘)跡地周辺の公園整備計画を巡り、大規模な伐採が予定されている海岸林の植生や防災機能について学ぶ観察会が12日、行われた。横浜国立大の藤原一繪(かずえ)名誉教授(植生生態学)が東日本大震災の実例を踏まえ、海岸林の津波被害の軽減効果について解説。「『白砂青松』の公園では津波から命を守れない」と、防災機能を軽視する市の姿勢を批判した。
観察会は住民団体などが主催。平塚海岸で防災林再生に取り組んできた藤原名誉教授を講師に招き、約40人が樹林帯を歩きながら植生について学んだ。