相模原市議会は12日、建設委員会を開き、市が提案した市営住宅の指定管理者指定についての議案を賛成少数で否決した。指定管理者のうち1社の会計事務に誤りがあったことが問題視され、20日の本会議でも否決される見通し。
会計事務の誤りが指摘されたのは、市営住宅の指定管理者でビル・マンション管理の「ウイッツコミュニティ」(本社・同市中央区)。市営住宅課によると、同社が指定管理をしている市の施設「環境情報センター」(同市中央区)の経費が誤って市営住宅の会計に計上されていた。さらに、使用している自動車の保険料については誤った金額を計上。他の事案も含め支出に計約7万7千円が余計に計上されていた。同社と共同で指定管理をしている別の2社の会計は問題なかったという。市は昨年度、市営60団地の指定管理料として3社に約2億2800万円を支出していた。
委員会では「ずさんな会計事務は許されない」などの意見が出され、委員長を除く8人のうち、賛成2で否決された。
今議会にはウイッツコミュニティの指定管理に関わる四つの議案が提出されており、残る3議案は13日以降の常任委員会で審議される。
先月28日の本会議で、環境情報センターについての同社の会計管理が不適正だと市監査委員から指摘されたことを市が報告。同社が指定管理する別の施設についても市が調査していた。