
横浜市の林文子市長は5日の定例会見で、2015年に返還された旧米軍の上瀬谷通信施設(瀬谷・旭区、242ヘクタール)の跡地に、新たな交通網を整備する必要があるとの見解を示した。跡地で26年に国際園芸博覧会(花博)の開催を目指しており、「民間事業者の協力を得ながら、やっていかなければならないこと」と述べた。
地権者でつくる「旧上瀬谷通信施設まちづくり協議会」は11月26日、区画整理事業や新たな交通など都市基盤整備の検討を求める要望書を市に提出した。
市長は要望書なども踏まえ、「花博は新たな交通網がなければ実現しない」「必要であることは間違いない」と強調。具体的な交通手段に関しては「今はお話しできる状況ではない」としたが、民間事業者の提案も受けながら検討していくとした。
一方、区画整理事業については「(結論を出す時期は)できるだけ早くに、という気持ちは持っている」と述べ、踏み込んだ発言はなかった。