開かれた議会を目指し、南足柄市議会が主催している議会報告会が20日夜に開かれ、市民約30人が参加した。議会への3度目の提案で関連事業費が可決された「道の駅 金太郎のふる里(仮称)」への質問や意見が相次いだ。
活動報告で、総務福祉常任委員会の星崎健次委員長が、道の駅に関する審査の経緯を説明。市民から「連合審査会を傍聴したが勉強不足。明確な答弁をしない行政を突っついていくのがあなたたちの仕事だ」との指摘があったほか、「農家が減る中、売るだけの農産物はあるのか」「施設のランニングコストなど、財源はどこにあるのか」と疑問の声が上がった。
また「損益分岐点を明確にすべき。適正な利益を出せる指定管理者が選ばれるよう、議会は監視役になってほしい」との要望があった。
市の将来像を見据えた意見交換では、市外から移住した住民らが「『環境と自然に配慮したまち』と『活力とにぎわいに満ちたまち』は相反する」「何もないけど、住んで気持ち良い町でいいのでは」との問題提起も。議員定数16人の妥当性を問う男性もいた。
内田克己議長は取材に対し「議会傍聴者が減少する中、意見交換中心の報告会が重要になってくる。市民の意見をさらに反映させたい」と述べた。
4回目の今年は初めて議場で開催され、議員席に座る市民が理事者席の議員と議論を交わした。