大井町の間宮恒行町長は20日、公約としていたパークゴルフ場新設について、採算が取れないとして断念する考えを示した。
町生涯学習課によると、2006年度に「軽スポーツ広場等整備検討研究会」を設置するなど新設を検討。今年4月以降に候補地を上大井・西大井地区(町有地、約1・6ヘクタール)と下山田地区(民有地、約3・3ヘクタール)の2カ所に絞り、外部委託調査の結果、町有地でも建設費を含め3億640万円、さらに維持管理に年間2040万円かかることが判明した。収入は年間約2千万円程度で「維持費をまかなうのがやっと」(間宮町長)だった。
今期で退任を表明している間宮町長は「(後任の新町長に財政的)負担を強いることになる。残念だが私の任期で一つの区切りとさせていただきたい」と述べた。同日開会の12月定例会で行われた一般質問で、石井勲氏の質問に答えた。