「父は、子どもが政治家になることに絶対反対だった」。横須賀市で17日に開かれた横須賀商工会議所90周年式典のトークショー。登壇した俳優の小泉孝太郎氏が、元首相の父・純一郎氏と衆院議員の弟・進次郎氏との絆を語った。
「政治家はつらいぞ。ほかに夢中になれることを探せ」と父から促された孝太郎氏。「自分は『首相の息子』ではなく、『小泉孝太郎』として別の世界で身を立てたい」との思いで芸能界入りしたと打ち明けた。
父親は兄の姿勢を喜んだ一方、弟が「政治家になる」と宣言した時はショックを隠せなかった。後に政治への挑戦を認めたものの、「自分で勉強しろ」と厳しく突き放したという。
孝太郎氏は、この場面に「家族同然の関係を重ねてきた」俳優仲間のムロツヨシ氏が同席していたことも披露。小学生時代には、兄弟で同商議所の平松廣司会頭にソフトボールを習っていたことも明かし、会場を沸かせた。来賓あいさつに立った進次郎氏は兄の講演を「温かく聴いてほしい」と呼び掛けたが、開催前に会場を後にした。