「このチャンスを捉え、政治生命を懸けて解決させてほしい」。横田めぐみさん=失踪当時(13)=が北朝鮮に拉致されてから15日で41年となることを受け、黒岩祐治知事は13日の定例会見で、安倍政権下での早期解決を訴えた。
知事は、拉致被害者5人の帰国から16年間進展が見られない状況に「ただ時間だけが過ぎていくむなしさを感じてきた」と吐露。一方で米朝首脳会談による潮流の変化を踏まえ、「最後に期待できる時にきている」との見方を示した。
安倍晋三首相には日朝首脳会談の実現を求め、「われわれは世論の風を巻き起こして総理を支える」と強調。「日本人は(北朝鮮を)絶対に許さない」とした上で、「『この問題を乗り越えない限り北朝鮮に輝かしい将来はない』とメッセージを発信していきたい」と述べた。
また、拉致問題担当相に就いた菅義偉官房長官(衆院2区)に対しては「政府の本気度が見えている。強力な力を発揮して拉致問題の解決に向けて一気に突き進み、新しい歴史をつくってほしい」と期待を寄せた。